スキンケアコラム - 春編
冬から春へ キレイを更新したいなら… 花粉症は肌対策も今すぐに。
冬のダメージが残るカサカサでくすんだ肌のままじゃ、軽やかな春メークは映えないもの。そして花粉の季節到来です。今や日本人の3人に1人は花粉症。うららかな春が来る前に、花粉症を乗り越える肌対策を始めましょう!
花粉症でまず自覚するのは目や鼻の症状ですが、実は花粉との接触によって皮膚トラブルが起こることもあり、「花粉皮膚炎」とよばれています。また、四六時中鼻をかむ、目をこするといった、肌をこする行為により、肌の炎症(赤み・かゆみ)は助長されます。
このようなときは、敏感肌用スキンケアなどでセルフケアするだけではなく、まず医薬品をきちんと使うことで炎症を抑えましょう。
当院では、保険診療もおこなっています。
内服はもちろんですが、肌症状に合わせた強さのステロイド外用剤、かゆみ止め(非ステロイド外用剤)なども合わせて処方できます。美容施術をする前に、まずは肌を正常な状態にもどすこと。炎症をおこした肌のまま、レーザーなどの施術をすると、色素沈着を悪化させることにもつながります。
まずは医薬品をきちんと使いながら、スキンケアもしっかりすることで、弱った皮膚のバリア機能を高め、花粉などの異物に負けない肌をつくりましょう。
治療にはスキンケアにも精通する皮膚科専門医が診療・施術を行っている施設を選ぶことも大切です。
服部英子
南青山皮膚科 スキンナビクリニック
院長 ・皮膚科専門医
この時季、気をつけたいポイント
花粉を家に持ち込まない
外出する際は、すぐ洗濯できる素材、もしくは花粉が付着しにくく落としやすい、表面がつるっとした平坦な織りの素材にしましょう。帰宅したら、家に入る前に服の花粉を払い、そのあとは洗面所で顔や手を洗い、できれば洗眼やうがいも忘れずに。空気清浄機を利用するのも手ですが、フィルターの手入れを忘れずに。
すすぎが大切
気になる花粉を洗い流したくても、いきなり洗浄料をつけて洗わないように。洗浄料で洗う前に、まずはシャワーを使い、花粉やほこりを洗い流しましょう。洗浄料で洗ったあとのすすぎも念入りに。バスタブへお湯を張って入浴することは、リラックス感も得られますが、すすぎ残しを減らす効果もあります。ただし熱すぎるお湯への入浴はNG。
特別な洗浄料にすぐ切り替えない・肌はこすらない
ボディーシャンプー、洗顔料などは、まずはふだん使い慣れたものを使い、手の上でしっかり泡立ててから肌をやさしく洗いましょう。花粉が気になるからといって、使用量を多くすることはNG。またスポンジやタオルではなく、手の届くところは素手でやさしく洗ってください。それでも肌にしみる、乾燥しすぎると感じた場合は、洗浄力のマイルドな洗浄料に切り替えてみては。もちろん肌をふくときも、タオルでこすらず、そっとおさえるようにしてふいてください。入浴後は乾燥を防ぐため、すみやかに保湿を行います。
いつもよりしっかり油分補給を
炎症をおこした肌は、バリア機能が衰えて、肌の水分は外に逃げ、一方で異物が肌の中に入りやすい状態です。水分の補給はもちろん大切ですが、いつもより多めに油分を補って肌にシールをし、防御機能を高めましょう。
そして紫外線対策も
これから徐々に強くなっていく紫外線。紫外線対策は年間通して必要です。日やけも肌の炎症のひとつ。特に炎症をおこしやすい肌には、念入りな紫外線対策を。
バリア機能の落ちた肌には、油分補給などうるおい保持対策が必要です。
また強くなってきた紫外線対策も忘れずに。健康な肌を作る、保つためには、「毎日コツコツと続ける適切なスキンケア、UVケア」が必要なんです!
おすすめアイテム
1. ナビジョン ラッピングバーム
精製度の高いワセリンを配合した防腐剤無添加のバームです。なめらかな感触で肌に広がり、ワセリン特有のべたつきやテカリがないのが特長。
荒れた肌を密閉保湿し、肌内部の水分をしっかり保持するだけでなく、外からの刺激から肌を保護してくれます。特に荒れている部分にプラス使用するのがオススメ!
2. ナビジョンDR TAクリームAA
肌が荒れているからといって美白ケアも怠りたくない、小じわも気になる… というときにオススメ。レチノールが小じわを目立たなくし、ハリとうるおいを与えるだけでなく、トラネキサム酸と4MSKで美白もケアできちゃうオールインワンクリーム!
ややお値段は張りますが、それなりの、かなりリッチな処方です。乾燥が気になる時にどうぞ!
3. ナビジョンDR BBプロテクトUV (明るい肌色、自然な肌色の2色)
クリニックでもリピーター続出の肌色タイプの日やけ止め。SPF50・PA++++、光スタミナ技術採用でありながら、もちが良く、くずれにくいのが特長。この時期、赤くなりがちな肌を、とても自然にカバーしてくれます。荒れていて、ファンデーションののりが悪い時にもオススメです。
荒れた肌を密閉保湿し、肌内部の水分をしっかり保持するだけでなく、外からの刺激から肌を保護してくれます。特に荒れている部分にプラス使用するのがオススメ!
番外編 それでも、肌がしみる・・というときは。 ドゥーエ シリーズ
アトピックスキンなど、遺伝的に乾燥しやすい、トラブルを抱えやすい肌のために生まれたスキンケアブランドです。
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